昨日、打ち合わせで沼田に、
道沿いには立派な民家が何軒も残っています、

こちらは、明治8年竣工だそうですが、
2年程前までは茅葺きだったが、トタンをかぶせたようです、

元は10間5間の民家、写真手前にあった部分を取り壊したそうです、
中から、合掌の小屋組を見せていただきました、
本物を見たのは、初めてだったので、少し興奮、
沼田は雪が降るから、急勾配の茅葺きの屋根が基本だったと想像させます、
しかも、茅の厚みが1メートル近くあるから断熱効果もあったのでしょう、
近くには茅場という場所があり、共同で茅を監理していたそうです、
毎年、苅り、共同で、どこか家の一部を吹き替える、循環型です、
苅ったあとは、次に強い茅が出るように、火入れをするそうです、
最近では、茅葺きは専門の職人さんの仕事となり、維持費が大変、
そんな話をしている中、当時の写真を見せていただきました、
茅葺きの家 奥利根の民家写真集という本に掲載されていました、
この地方の茅葺き民家が多く記録されています、
今では、これが、建ち並ぶ光景は想像するしかない、
どの民家もとても美しいプロポーションです、
これに少しでも、近づく設計をするのは、とても難しそうである、
posted by wajin at 16:05|
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歴史的価値ある建物